競輪の小牧野杯優勝カップの焼き上がり [仕事(焼物・美術工芸)]
競輪の小牧野杯優勝カップが乾き、焼く段階になった。。。
考えてみたら、この大きな物をスキスキの窯で素焼きすると冷め割れが起こるかも
と頭に浮かび、急遽、生で一発勝負で焼くことにした。
生で焼くには釉薬のかけ方を慎重にやらないと割れてしまう.(水分が多く入り過ぎると割れる)
還元のつもりでいたが、還元だとガスを吹き込むと線が切れる心配がある。
なので、酸化で縄文コーヒーカップの浅虫釉を埋め込む方式で釉薬をかけ,焼くことにした。
釉薬をいろんな道具を使って慎重に埋め込む。
全体に塗り終わった所で、殿様のように一個だけ入れて焼いた。
ドキドキしながら、焼き上がりを見た
割れてはいないが、釉薬が一部のげている所があり、イマイチ失敗
仕方ないので、そこにもう一度釉薬を入れて、殿様窯で焼いた。
2回目も窯を開けてがっかりイマイチ風情がないこれでは許せない
仕方ないので、小さい方の2個目は線が切れるのを覚悟でガスを吹き込んで還元で焼く。
これは良かった線も切れていなかった
これで一応、出せるのが出来たので、前の満足出来ないのをどうしよう
と考えて、ビードロを吹きかけて、ダメ元で今度は還元で焼いてみよう
と3回目を殿様窯で還元で焼いた
良かったぁ風情が変わり、少し渋くなり、大丈夫
3回も窯で火に炙られて、熱かったろうでも鍛えられたんだなと思った。
そして、最後に小牧野遺跡のシンボルキャラクターにもなったくまモンを野焼きして、
腰にアクセントで金色の紐で首飾りのようにくっ付けて、優勝杯の雰囲気を出した。
3回焼いた大きい方の優勝杯。。。6.3Kgもある。持てるかなぁ~・・・(笑)
小さい方の優勝杯
腰の金色縄に縛られたくまモン。。。
二つ並べて・・・
何とか出来たけど、大き過ぎてこれを収納する箱に苦労した。
大きい方の発泡スチロールを見つけたので、それに合わせて厚手も紙箱を作って貰い
2重の箱。安心だけど、箱だけでもかなり重かった。
そして、期日に間に合わせて4月21日納品した。小牧野杯日程は4月28日~5月1日。
そして、昨日結果が出た。ネットから画像を拝借。
縄文土器をデザインされた優勝カップを手に笑顔の河端朋之(東スポWeb)
結構大きくて重さが6.3㎏あるんだけど、ガタイが大きいから大きく見えない
でも、こうして河端選手の笑顔と一緒に掲げられると嬉しい
感無量である