津軽弁 [こころ(雑感)]
昨日の法界折をもう少し詳しくという要望がsong4uさんからあったので、
そのお話をしたいと思います。津軽が発祥で、秋田北部当たりもあるそうです。
それを書いてるのがこの記事→https://kitaakita-life.com/archives/2243
ここから、スーパーで売ってる写真を拝借させて貰いました。
青森(津軽地方)では法界折とは呼ばず、方言で「おりっこ」と言ってます。
津軽弁は、なんでもこを付ける習慣があり、私も「幸美」と子が付いていない名前で
小さい頃、近所のおばさんから「さちみこ」と呼ばれていたのです。
それも訛っているので、「ち」が「つ」に聞こえ、「さつみこ」なんですよ
そう呼ばれるのが、とても嫌でした。普通に子の付いてる名前にして欲しかったと・・・
でも、大人になってからは子が付いてなくて良かったと思っています。
津軽弁の中では、語尾に「だびょん」と付ける事も多いです。
例えば「んだびょん」を訳すと「そうだと思う」という感じで曖昧な時に付ける。
陶芸教室に来てる茨木出身の方が、その「だびょん」が可愛いと言ってました。
他の地方の方からすると、可愛いと感じるらしいと・・・
小さい頃から筋子は当たり前に朝食べていて、みんなが「すずご」と言っていたので、
あの筋子はごの訛をとると「すずこ」だと高校まで思っていました。ある時市場で
漢字を見て「すじこ」だとわかった時には,顔から火が出る位恥ずかしかった
18年間もずっとそう思ってみんなに話していたのですから・・
大学で関東に行った時、青森だとわからないようにイントネーションを駅から変え、
標準語らしき言葉を必死で使っていた。偶然私の周りには青森の人が居なかったので
つられて、津軽弁イントネーションを使うことはほとんどなかった。
ただ、親からの電話だけは、どうしようもなく 周りに聞こえないように小さい声で
話していました。私たちの時代は方言は恥ずかしい田舎者と思われてたから・・・
今は違いますから、堂々と話している方が、むしろ好感が持たれますよね。
「おりっこ」には赤飯や餅、煮物、季節の果物、野菜、お菓子を入れ、ご先祖様が
食べれるように箸を添えて置くのです。子供の頃は夕方浴衣を着て墓に行き、
お墓の前で線香を燻らせながら、皆でおしゃべりしながら食べたものです。
今は、自分の都合の良い時間帯に行って、あげて、拝んですぐ帰ります。
あげて置きたいけど、持って帰らないと、カラスが狙っていますから・・・
こうして昔の事を書いていると昨日父の月命日だった事もあり、子供の頃の事を
思い出し、昭和の良き時代が妙に懐かしく、あの日に帰りたくなる。
犬の散歩の途中で見かけた懐かしい花。。。ガマの穂と松葉ボタン。
ガマの穂の先があんなにとがってるなんて、今まで認識していませんでした。
子供の頃はどの家の軒先にも松葉ボタンが植えられていて、どこでもある花だと
思っていましたが、今はほとんど見ることはありません。
偶然見つけて、「可愛い花だな」と思いました。